2026/10/19
お役立ち
雨水枡の移動・交換工事|費用の目安と申請の要否・依頼前の注意点を解説
駐車場を広げたいのに、ちょうどタイヤが乗る位置に雨水桝がある。外構をリフォームしたいけれど、庭の真ん中の桝が邪魔になる。古い桝の蓋が割れて、まわりの地面も沈んできた。雨水桝の移動や交換を考えるきっかけは、人によってさまざまです。
とはいえ、雨水桝は地中の排水管とつながっている設備です。桝だけを持ち上げて、好きな場所へ置き直せばよいというものではありません。どこまで工事が必要で、いくらかかり、手続きはいるのか。依頼する前に知っておきたいことは意外と多いのです。
この記事では、雨水桝の移動・交換工事に絞って、よくあるケース、費用の目安、申請の要否、依頼前の注意点を整理しました。雨水桝そのものの役割や種類については、雨水桝とは?役割・種類・詰まり対策と交換費用を解説でまとめています。
雨水桝の蓋は、車の重さに耐えられないものも多くあります。車が乗る位置に桝が来る場合は、位置を移すか、車の重さに耐えられる蓋や桝に交換する必要があります。
古いコンクリート桝から、樹脂製の小口径桝に交換するケースが一般的です。樹脂製の桝は軽くて継ぎ目が少ないため、木の根が入りにくく、掃除もしやすくなります。
移動距離が長くなるほど、勾配をつけるために管を深く埋める必要が出てきます。下流の桝や公共桝との高さの関係によっては、希望の位置に移せないこともあるため、事前の調査が欠かせません。
雨水桝と雨水の排水管も、この排水設備に含まれます。そのため、桝の位置を変えて配管のルートを作り替えるような移動工事は、届出が必要になることが多いと考えておきましょう。
一方で、蓋だけの交換や、同じ位置での小さな修繕まで、すべてに届出が必要というわけではありません。どこからが届出の対象になるかは工事の内容によって変わるため、指定事業者に確認してもらうのが確実です。
雨水の配管を汚水の配管につなぐ手前では、下水のにおいが雨水桝や雨どいへ上がってこないよう、においを止める仕組み(トラップ)を設けるのが一般的です。雨水桝を移動するときは、このトラップの位置や働きを損なわないよう、配管全体の流れを見ながら計画する必要があります。
・雨水桝の交換(土の部分、1箇所):3万円から15万円程度
・雨水桝の交換(コンクリート土間の中、1箇所):5万円から20万円程度
・雨水桝の移動(配管の付け替えを含む、1箇所):5万円から25万円程度
・車の重さに耐えられる桝・蓋への交換:上記に数万円程度の上乗せ
・浸透桝への交換(1基):5万円から25万円程度
※道路状況、上下水道本管の状況、お住まいのエリアの役所の方針、その他の理由により相場は変わる可能性があります。
複数の桝を一度に工事すると、掘削や復旧の手間をまとめられるため、1箇所あたりの費用は下がる傾向にあります。外構工事と同じタイミングで行えば、コンクリートを壊して戻す費用も一度で済みます。
ここでの金額はあくまで一般的な目安です。実際の費用は、現地の調査を経た見積もりで確かめてください。
・現地調査で、桝の位置や深さ、つながっている配管の向きと材質を確かめる
・移動先の位置と配管のルートを決め、図面と見積もりをつくる
・届出が必要な工事であれば、着工の7日前までに東京都下水道局へ届け出る
・既存の桝を掘り出して撤去し、新しい桝と配管を設置する
・水を流して、流れや漏れがないかを確かめる
・埋め戻しをして、コンクリートや砂利などを元に戻す
工事の当日は、雨水の配管を一時的に切り離すことになります。雨の日は作業がしにくく、掘った穴に水が溜まることもあるため、天気を見ながら日程を調整するのが一般的です。
外構のリフォームを考えているなら、デザインを固める前に排水の業者に相談しておくのがいちばんの近道です。桝の位置や勾配を最初に押さえておけば、仕上がりにも費用にも無理のない計画が立てられます。
「どこに頼めばいいか分からない」「申請が複雑で不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。無料でご相談・お見積もりを承っています。
TEL: 03-6662-5540(受付: 平日10:00から18:00)
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とはいえ、雨水桝は地中の排水管とつながっている設備です。桝だけを持ち上げて、好きな場所へ置き直せばよいというものではありません。どこまで工事が必要で、いくらかかり、手続きはいるのか。依頼する前に知っておきたいことは意外と多いのです。
この記事では、雨水桝の移動・交換工事に絞って、よくあるケース、費用の目安、申請の要否、依頼前の注意点を整理しました。雨水桝そのものの役割や種類については、雨水桝とは?役割・種類・詰まり対策と交換費用を解説でまとめています。
雨水桝の移動・交換が必要になるよくあるケース
駐車場や外構のリフォーム
いちばん多いのは、外構工事にあわせたご相談です。駐車場を広げる、庭をコンクリートで固める、ウッドデッキを設けるといった工事で、既存の雨水桝が邪魔になったり、上に車が乗ってしまったりするケースです。雨水桝の蓋は、車の重さに耐えられないものも多くあります。車が乗る位置に桝が来る場合は、位置を移すか、車の重さに耐えられる蓋や桝に交換する必要があります。
増築や雨どいの位置の変更
増築や屋根のリフォームで、雨どいの位置が変わることがあります。雨水桝は、雨どい(たて樋)の真下に置くのが基本です。雨どいが移動したのに桝がそのままだと、雨水を受け止められず、地面に水があふれてしまいます。桝の破損・沈下・詰まり
古いコンクリート製の桝では、ひび割れや蓋の破損、木の根の侵入、まわりの地面の沈下がよく見られます。掃除をしても詰まりを繰り返す場合や、桝そのものが傾いている場合は、交換を考えるタイミングです。浸透桝への交換
最近増えているのが、ふつうの雨水桝を、雨水を地面にしみ込ませる浸透桝に交換したいというご相談です。下水道へ流れる雨水を減らせるため、大雨のときの浸水対策にもつながります。「移動」と「交換」で工事の中身はどう違う?
ひと口に雨水桝の工事といっても、移動と交換では、工事の範囲が大きく違います。交換:同じ場所で桝を新しくする
交換は、今ある桝を取り外して、同じ位置に新しい桝を設置する工事です。配管のルートは基本的に変わらないため、掘る範囲は桝のまわりだけで済むことが多く、工期も費用も比較的抑えられます。古いコンクリート桝から、樹脂製の小口径桝に交換するケースが一般的です。樹脂製の桝は軽くて継ぎ目が少ないため、木の根が入りにくく、掃除もしやすくなります。
移動:配管のルートごと変える
移動は、桝を別の場所に設け直す工事です。桝につながる排水管も、新しい位置に合わせてルートを変えなければなりません。そのため、掘る範囲が広がり、配管の延長や撤去も必要になります。移動距離が長くなるほど、勾配をつけるために管を深く埋める必要が出てきます。下流の桝や公共桝との高さの関係によっては、希望の位置に移せないこともあるため、事前の調査が欠かせません。
申請は必要?23区での考え方
23区で排水設備を新しく設けたり、増やしたり、作り替えたりする工事は、東京都下水道局の指定を受けた東京都指定排水設備工事事業者が施工し、工事を始める7日前までに計画を届け出ることになっています。雨水桝と雨水の排水管も、この排水設備に含まれます。そのため、桝の位置を変えて配管のルートを作り替えるような移動工事は、届出が必要になることが多いと考えておきましょう。
一方で、蓋だけの交換や、同じ位置での小さな修繕まで、すべてに届出が必要というわけではありません。どこからが届出の対象になるかは工事の内容によって変わるため、指定事業者に確認してもらうのが確実です。
合流式の地域では汚水管とのつながりに注意
23区は区部の面積の約8割が、汚水と雨水を同じ管で流す合流式です。合流式の地域では、雨水の配管も最終的には汚水の配管と合流し、公共桝へつながっています。雨水の配管を汚水の配管につなぐ手前では、下水のにおいが雨水桝や雨どいへ上がってこないよう、においを止める仕組み(トラップ)を設けるのが一般的です。雨水桝を移動するときは、このトラップの位置や働きを損なわないよう、配管全体の流れを見ながら計画する必要があります。
浸透桝にする場合は助成制度も確認
浸透桝への交換では、多くの区で工事費の一部を助成する制度が用意されています。ただし、工事を始める前の申請が条件になっていることがほとんどで、施工も東京都指定排水設備工事事業者が行う必要があります。また、低地や斜面の地域など、浸透に向かない場所は対象外になることも。工事の前に、お住まいの区の制度を確認しておきましょう。
雨水桝の移動・交換工事の費用の目安
費用は、桝の数や種類、移動距離、掘る深さ、まわりの舗装によって変わります。一般的な目安は次のとおりです。・雨水桝の交換(土の部分、1箇所):3万円から15万円程度
・雨水桝の交換(コンクリート土間の中、1箇所):5万円から20万円程度
・雨水桝の移動(配管の付け替えを含む、1箇所):5万円から25万円程度
・車の重さに耐えられる桝・蓋への交換:上記に数万円程度の上乗せ
・浸透桝への交換(1基):5万円から25万円程度
※道路状況、上下水道本管の状況、お住まいのエリアの役所の方針、その他の理由により相場は変わる可能性があります。
複数の桝を一度に工事すると、掘削や復旧の手間をまとめられるため、1箇所あたりの費用は下がる傾向にあります。外構工事と同じタイミングで行えば、コンクリートを壊して戻す費用も一度で済みます。
ここでの金額はあくまで一般的な目安です。実際の費用は、現地の調査を経た見積もりで確かめてください。
依頼する前に確認しておきたい注意点
外構業者だけで進めない
外構工事の流れで、外構業者がそのまま桝を動かしてしまうケースがあります。ただ、23区で排水設備の作り替えを行えるのは、東京都指定排水設備工事事業者だけです。外構業者に依頼する場合も、排水の部分は指定事業者が担当するのかを確認しておきましょう。勾配と高さを先に確かめる
桝を移動したい位置が決まっていても、勾配や下流の桝の高さの関係で、そこへは移せないこともあります。外構のデザインを固める前に、排水の業者に一度見てもらうと、計画のやり直しを防げます。汚水桝と見分ける
蓋の表示が薄れていて、雨水桝か汚水桝かが分からないこともあります。汚水桝を動かす工事は、配管の勾配や管理の考え方がまた違ってきます。汚水桝の移動については、汚水桝の移動・交換工事|費用の目安と依頼時の注意点もあわせてご覧ください。既存の配管の状態も見ておく
桝を交換しても、つながっている配管が古い陶管のままだと、桝と配管のつなぎ目から詰まりや漏れが起きることがあります。交換工事のついでに、配管の中をカメラで確認しておくと、後から手戻りが起きにくくなります。見積もりの範囲を確かめる
雨水桝の工事の見積もりは、業者によって含まれる範囲がまちまちです。桝と配管の材料費、掘削と埋め戻し、コンクリートの撤去と復旧、残土の処分、届出の代行。どこまでが金額に入っているのかを確かめておかないと、工事が終わってから追加の請求が来ることもあります。複数の業者から見積もりを取るときは、同じ範囲で比べられるよう、条件をそろえて依頼するのがコツです。工事の流れ
雨水桝の移動・交換工事は、おおむね次のような流れで進みます。・現地調査で、桝の位置や深さ、つながっている配管の向きと材質を確かめる
・移動先の位置と配管のルートを決め、図面と見積もりをつくる
・届出が必要な工事であれば、着工の7日前までに東京都下水道局へ届け出る
・既存の桝を掘り出して撤去し、新しい桝と配管を設置する
・水を流して、流れや漏れがないかを確かめる
・埋め戻しをして、コンクリートや砂利などを元に戻す
工事の当日は、雨水の配管を一時的に切り離すことになります。雨の日は作業がしにくく、掘った穴に水が溜まることもあるため、天気を見ながら日程を調整するのが一般的です。
よくある質問
Q. 雨水桝を撤去して、なくしてしまうことはできる?
雨どいの下や、配管の合流点にある桝は、点検や掃除のために必要なものです。基準で設置が求められている場所の桝をなくすことはできません。邪魔になる場合は、なくすのではなく、位置を移すか、上を通れる丈夫な桝に替える方法を考えましょう。Q. 工事はどれくらいの期間でできる?
交換だけなら半日から1日程度、移動を含む工事でも1日から3日程度で終わることが多いです。届出が必要な場合は、工事の前に7日以上の期間が必要になる点も踏まえて、スケジュールを組んでください。Q. 工事中に家の中の水は使える?
雨水桝の工事だけであれば、キッチンやお風呂、トイレの排水には基本的に影響しません。ただし、合流式の地域で雨水と汚水の配管が合流する部分まで作り替える場合は、短い時間だけ排水を控えていただくことがあります。まとめ
雨水桝の交換は同じ場所で桝を新しくする工事、移動は配管のルートごと作り替える工事です。移動は工事の範囲が広がり、費用も上がるほか、23区では東京都下水道局への届出が必要になることが多いと考えておきましょう。外構のリフォームを考えているなら、デザインを固める前に排水の業者に相談しておくのがいちばんの近道です。桝の位置や勾配を最初に押さえておけば、仕上がりにも費用にも無理のない計画が立てられます。
ヒトナスへのご相談について
株式会社ヒトナスでは、給排水衛生設備の設計から給水管取出工事・下水道承認工事・屋内配管工事・各種届出申請まで、ワンストップで対応しております。葛飾区亀有を拠点に、東京23区内の工事を幅広く承っています。「どこに頼めばいいか分からない」「申請が複雑で不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。無料でご相談・お見積もりを承っています。
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