2026/10/15
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雨水溝とは?側溝との違いと住宅の雨水排水、側溝がない場合の対処法
雨が降るたびに駐車場に水溜まりができる。庭の土が流れて、玄関前がいつも泥だらけ。そんな悩みをきっかけに「雨水溝をつくったほうがいいですよ」と言われ、そもそも雨水溝って何?と思った方もいるのではないでしょうか。
道路の端にある側溝と、敷地の中につくる雨水溝。見た目は似ていますが、管理する人も、つくるときのルールも違います。そして、家の前の道路に側溝がない場合、敷地の雨水をどこへ流せばいいのかという問題も出てきます。
この記事では、雨水溝と側溝の違いを整理したうえで、住宅の雨水排水の基本的な考え方と、前面道路に側溝がない場合の対処法を紹介します。
住宅の敷地でよく見かけるのは、次のような雨水溝です。
・U字溝:断面がアルファベットのUの形をしたコンクリート製の溝。上にグレーチング(格子状の蓋)をかぶせることが多い
・グレーチング付きの排水溝:駐車場の入口や、建物の周りに細長く設ける溝
・樹脂製の側溝ユニット:軽くて施工しやすい、外構用の細い排水溝
駐車場の土間コンクリートの端や、建物の外壁に沿った犬走り、勝手口の前など、水が集まりやすい場所に設けるのが一般的です。
そのため、側溝を設置し、管理しているのは道路の管理者です。区道であれば区、都道であれば都が管理しています。東京都下水道局も、道路の雨水桝や側溝は公共下水道には含まれないとしています。側溝の詰まりや蓋の破損に気づいたときは、下水道局ではなく道路の管理者に連絡するのが筋道です。
言葉としては、敷地内の溝も「側溝」と呼ばれることがあり、現場でも区別があいまいなことは少なくありません。ただ、管理する人が違うという点だけは覚えておくと、トラブルのときに迷わずに済みます。
・屋根に降った雨:雨どい(たて樋)を通って、建物の足元の雨水桝へ
・地面に降った雨:雨水溝や集水桝で受け止めて、雨水桝や排水管へ
集められた雨水は、敷地内の排水管を通って、最後に敷地の外へ流れていきます。その出口がどこになるのかは、地域の下水道の方式によって変わります。
自分の土地がどちらの方式にあたるかは、工事を計画する前に必ず確かめておきましょう。
古い住宅では、雨どいの水が地面にそのまま落ちていて、隣の家の方へ流れていることもあります。建て替えや外構工事のときに、雨水の行き先を整えておくと安心です。
23区の多くの区では、雨水浸透施設を設置する個人住宅に、工事費の一部を助成する制度を設けています。ただし、低地や急な斜面のある土地など、浸透に向かない地域は対象から外れることもあるため、お住まいの区の制度を確認してください。
水が溜まると、ボウフラがわいたり、落ち葉が腐ってにおいが出たりする原因に。特に長い溝をつくる場合は、途中に桝を挟んで、こまめに水を逃がす設計にしておくと安心です。
よくあるのは、道路から敷地に向かって下り坂になっている駐車場です。この場合、道路から流れ込む雨水を入口で受け止める溝を設けないと、車庫の奥や玄関まで水が入ってきてしまいます。
・駐車場の入口などに設ける、グレーチング付きの排水溝:1mあたり1万5,000円から3万円程度
・既存の土間コンクリートを壊して溝を後から設ける場合:上記に加えて、撤去と復旧の費用
・雨水桝の新設(溝の終点に設ける場合):1箇所あたり3万円から15万円程度
・浸透桝の設置:1基あたり5万円から25万円程度
※道路状況、上下水道本管の状況、お住まいのエリアの役所の方針、その他の理由により相場は変わる可能性があります。
車が上を通る場所では、重さに耐えられる丈夫な蓋が必要になり、費用が上がります。ここでの金額はあくまで一般的な目安なので、実際には現地調査のうえで見積もりを取ってください。
なお、23区で雨水の排水管を新しく公共桝へつなぐ場合などは、排水設備の工事として東京都下水道局への届出が必要になり、東京都指定排水設備工事事業者が施工します。
住宅の雨水は、合流式の地域なら公共桝へ、分流式の地域なら雨水用の管へ流すのが基本です。前面道路に側溝がなくても、多くの場合は困ることはありません。浸透桝などを組み合わせれば、水害への備えにもなります。
水溜まりや泥の流出が気になるときは、雨水溝だけでなく、敷地全体の水の流れを見直してみてください。
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道路の端にある側溝と、敷地の中につくる雨水溝。見た目は似ていますが、管理する人も、つくるときのルールも違います。そして、家の前の道路に側溝がない場合、敷地の雨水をどこへ流せばいいのかという問題も出てきます。
この記事では、雨水溝と側溝の違いを整理したうえで、住宅の雨水排水の基本的な考え方と、前面道路に側溝がない場合の対処法を紹介します。
雨水溝とは?
雨水溝とは、地面に降った雨水を集めて流すための溝のことです。地表を流れる雨水を受け止め、桝や排水管へと導く役割を持っています。住宅の敷地でよく見かけるのは、次のような雨水溝です。
・U字溝:断面がアルファベットのUの形をしたコンクリート製の溝。上にグレーチング(格子状の蓋)をかぶせることが多い
・グレーチング付きの排水溝:駐車場の入口や、建物の周りに細長く設ける溝
・樹脂製の側溝ユニット:軽くて施工しやすい、外構用の細い排水溝
駐車場の土間コンクリートの端や、建物の外壁に沿った犬走り、勝手口の前など、水が集まりやすい場所に設けるのが一般的です。
側溝との違い
側溝は道路の排水設備
側溝は、道路の端に沿って設けられた排水溝です。道路に降った雨水を集めて、下水道や川へと流すためのもので、道路の一部として扱われます。そのため、側溝を設置し、管理しているのは道路の管理者です。区道であれば区、都道であれば都が管理しています。東京都下水道局も、道路の雨水桝や側溝は公共下水道には含まれないとしています。側溝の詰まりや蓋の破損に気づいたときは、下水道局ではなく道路の管理者に連絡するのが筋道です。
雨水溝は敷地の排水設備
一方、敷地の中につくる雨水溝は、その土地の所有者の設備です。設置するのも、掃除や修理をするのも、所有者の役目になります。言葉としては、敷地内の溝も「側溝」と呼ばれることがあり、現場でも区別があいまいなことは少なくありません。ただ、管理する人が違うという点だけは覚えておくと、トラブルのときに迷わずに済みます。
形の違い
道路の側溝には、U字型のほか、L字型の側溝もよく使われます。L型側溝は、歩道と車道の境目や、歩道のない道路の端に設けられるもので、溝というよりは浅い水路のような形をしています。途中に雨水桝があり、そこから地中の管へ雨水が流れ込む仕組みです。住宅の雨水排水の基本的な考え方
住宅の雨水は、大きく分けて2つのルートで集められます。・屋根に降った雨:雨どい(たて樋)を通って、建物の足元の雨水桝へ
・地面に降った雨:雨水溝や集水桝で受け止めて、雨水桝や排水管へ
集められた雨水は、敷地内の排水管を通って、最後に敷地の外へ流れていきます。その出口がどこになるのかは、地域の下水道の方式によって変わります。
合流式の地域
汚水と雨水を同じ管で流す合流式の地域では、雨水も汚水と同じ公共桝へつなぐのが基本です。東京23区は、区部の面積の約8割が合流式の地域にあたります。分流式の地域
汚水と雨水を別々の管で流す分流式の地域では、雨水は雨水用の管や道路の側溝などへ流し、汚水の管にはつなぎません。間違ってつなぐと、汚水の処理場に雨水が流れ込んでしまうためです。自分の土地がどちらの方式にあたるかは、工事を計画する前に必ず確かめておきましょう。
隣の土地へ流すのはNG
民法では、屋根などから雨水を直接隣の土地へ流すような構造をつくることが禁じられています。敷地の高低差があって雨水が自然に隣地へ流れていく場合はともかく、溝や管を使って人の手で隣地へ流すのは、トラブルのもとです。古い住宅では、雨どいの水が地面にそのまま落ちていて、隣の家の方へ流れていることもあります。建て替えや外構工事のときに、雨水の行き先を整えておくと安心です。
前面道路に側溝がない場合はどうする?
「家の前の道路に側溝がないけれど、雨水はどこに流せばいいの?」というご相談はよくいただきます。主な選択肢は次の4つです。公共桝へつなぐ(合流式の地域)
合流式の地域であれば、そもそも雨水を側溝に流す必要はありません。敷地内の雨水を汚水と同じ排水管にまとめて、公共桝へつなぎます。23区の多くの住宅は、この方法で雨水を流しています。雨水用の管や桝へつなぐ(分流式の地域)
分流式の地域では、道路の下に雨水用の管が通っていれば、そこへつなぐのが一般的です。つなぎ方や手続きは地域によって違うので、事前に確かめておきましょう。浸透桝・浸透トレンチで地面にしみ込ませる
雨水を地面にしみ込ませる浸透桝や、穴のあいた管を砕石で包んだ浸透トレンチを使う方法もあります。下水道へ流れ込む雨水を減らせるため、都市型の水害を和らげる効果も期待されています。23区の多くの区では、雨水浸透施設を設置する個人住宅に、工事費の一部を助成する制度を設けています。ただし、低地や急な斜面のある土地など、浸透に向かない地域は対象から外れることもあるため、お住まいの区の制度を確認してください。
雨水タンクで貯める
屋根の雨水の一部をタンクに貯めて、庭の水やりなどに使う方法です。単独で敷地の雨水をすべて処理するのは難しいものの、他の方法と組み合わせることで、排水の負担を軽くできます。道路の側溝へつなぐときは許可が必要
前面道路に側溝がある場合でも、敷地の排水管を勝手に側溝へつなぐことはできません。道路の管理者の許可が必要になるのが一般的で、地域によってはそもそも認められないこともあります。塀の下から道路へ水を流すような形も、道路の管理上の問題になることがあるので注意しましょう。雨水溝をつくるときのポイント
溝そのものにも勾配をつける
雨水溝は、ただ地面に溝を掘ればよいというものではありません。溝の底にも、出口の桝に向かってわずかな傾きをつけておかないと、溝の中に水が溜まったままになってしまいます。水が溜まると、ボウフラがわいたり、落ち葉が腐ってにおいが出たりする原因に。特に長い溝をつくる場合は、途中に桝を挟んで、こまめに水を逃がす設計にしておくと安心です。
水が集まる場所を見極める
雨水溝をどこに設けるかは、敷地のどこに水が集まるかで決まります。雨の日に一度、敷地の水の流れを観察してみると、どこに溝が必要かが見えてきます。よくあるのは、道路から敷地に向かって下り坂になっている駐車場です。この場合、道路から流れ込む雨水を入口で受け止める溝を設けないと、車庫の奥や玄関まで水が入ってきてしまいます。
蓋は使い方に合わせて選ぶ
グレーチングには、人が歩く場所向けのものから、車が乗っても大丈夫なものまで、さまざまな強さがあります。また、目の粗いものだとハイヒールのかかとや自転車のタイヤがはまることもあるため、細かい目のものを選ぶ方法もあります。掃除しやすい形にしておく
雨水溝には、落ち葉や砂が少しずつ溜まっていきます。蓋が簡単に外せる構造にしておく、溝の終点の桝に泥だめを設ける、といった工夫をしておくと、日々の手入れがずっと楽になります。
雨水溝の設置にかかる費用の目安
雨水溝の工事費は、長さや溝の幅、蓋の種類、土間コンクリートを壊すかどうかで大きく変わります。一般的な目安は次のとおりです。・駐車場の入口などに設ける、グレーチング付きの排水溝:1mあたり1万5,000円から3万円程度
・既存の土間コンクリートを壊して溝を後から設ける場合:上記に加えて、撤去と復旧の費用
・雨水桝の新設(溝の終点に設ける場合):1箇所あたり3万円から15万円程度
・浸透桝の設置:1基あたり5万円から25万円程度
※道路状況、上下水道本管の状況、お住まいのエリアの役所の方針、その他の理由により相場は変わる可能性があります。
車が上を通る場所では、重さに耐えられる丈夫な蓋が必要になり、費用が上がります。ここでの金額はあくまで一般的な目安なので、実際には現地調査のうえで見積もりを取ってください。
なお、23区で雨水の排水管を新しく公共桝へつなぐ場合などは、排水設備の工事として東京都下水道局への届出が必要になり、東京都指定排水設備工事事業者が施工します。
よくある質問
Q. 駐車場の水溜まりは、雨水溝をつくれば必ず解消する?
水溜まりの原因が、土間コンクリートの傾きそのものにある場合は、溝を設けるだけでは解消しきれないこともあります。溝の位置を工夫するか、場合によっては土間の一部を打ち直すほうが確実なこともあるので、現地で原因を見極めることが大切です。Q. 側溝の蓋が割れているのを見つけたら?
道路の側溝であれば、道路の管理者に連絡してください。区道なら区の道路の担当、都道なら都の担当が窓口になります。ご自身で直す必要はありません。Q. 雨どいの水を地面に落としたままにしていても大丈夫?
すぐに大きな問題になるとは限りませんが、建物の足元が常に濡れていると、基礎まわりの土が流れたり、外壁の下のほうが汚れたりしやすくなります。隣の敷地に水が流れていく場合は、トラブルのもとにもなります。雨どいの下に雨水桝を設けて、排水管へつないでおくのが安心です。まとめ
雨水溝は敷地の中で雨水を集める溝、側溝は道路の端にある道路の排水設備です。見た目は似ていても、管理する人が違います。住宅の雨水は、合流式の地域なら公共桝へ、分流式の地域なら雨水用の管へ流すのが基本です。前面道路に側溝がなくても、多くの場合は困ることはありません。浸透桝などを組み合わせれば、水害への備えにもなります。
水溜まりや泥の流出が気になるときは、雨水溝だけでなく、敷地全体の水の流れを見直してみてください。
ヒトナスへのご相談について
株式会社ヒトナスでは、給排水衛生設備の設計から給水管取出工事・下水道承認工事・屋内配管工事・各種届出申請まで、ワンストップで対応しております。葛飾区亀有を拠点に、東京23区内の工事を幅広く承っています。「どこに頼めばいいか分からない」「申請が複雑で不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。無料でご相談・お見積もりを承っています。
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