株式会社ヒトナス

2026/06/02 お役立ち

鉄管(鋼管)の交換時期・費用・交換後の配管素材を解説

「水を出すと最初に赤い水が出てくる」「昔から家の配管は鉄管だが、もう30年以上になる」——こういった悩みは、築年数の古い家では決して珍しくありません。鉄管(鋼管)は年月とともに腐食・サビが進み、放置すると水質悪化や漏水につながります。

この記事では、鉄管の耐用年数・劣化のサイン・交換工事の流れと費用・交換後の素材の選び方を解説します。

鉄管(鋼管)の耐用年数と劣化

鉄管の種類と耐用年数の目安

水道配管で「鉄管」と呼ばれるものには、主に亜鉛メッキ鋼管(白ガス管)と塩ビライニング鋼管の2種類があります。

・亜鉛メッキ鋼管(白ガス管):主に昭和時代の住宅に使われた管。耐用年数の目安は15から20年程度。現在は新設では使われない。
・塩ビライニング鋼管:内側に塩ビの内管を施した鋼管。耐食性が上がり、耐用年数は20から30年程度。平成以降の住宅でも使われていた。


いずれも内部が金属のため、年月とともに腐食・錆びが進みます。特に継手(ジョイント部分)は劣化しやすく、漏水が起きやすい箇所です。

鉄管劣化のサイン

以下のような症状が出ている場合は、鉄管の劣化を疑いましょう。

・赤い水・赤水が出る(サビが水に混じっている)
・水の出が悪い・水圧が低い(管の内側にサビが堆積して流路が狭くなっている)
・水に金属のような匂いや味がする
・床や壁に水染みがある(配管からの漏水の可能性)
・給湯器や水栓の部品がすぐ傷む(サビ混じりの水による影響)


赤水は「最初だけ出て、しばらく流すとなくなる」というケースもありますが、日常的に出るようであれば管の内側が広範囲でサビている可能性が高いです。放置せず専門業者に相談しましょう。

交換工事の流れと費用

屋内配管の全面交換か部分交換か

鉄管の交換には「部分交換(問題箇所だけ取り替える)」と「全面交換(屋内配管を全部引き直す)」の2つのアプローチがあります。

部分交換は費用が抑えられますが、他の箇所も同程度劣化しているため、数年後に別の箇所でまたトラブルが起きる可能性があります。築30年以上の建物であれば、全面交換を一度に行う方が長期的に見て合理的なケースが多いです。

工事費用の目安

一般的な戸建て住宅(2から3階建て・3から4LDK程度)の屋内配管全面交換の費用は35万から60万円程度が目安です。建物の規模・配管経路の複雑さ・壁や床の開口工事の有無によって変わります。

費用の内訳は「既存配管の撤去費」「新しい配管の材料費」「施工費(配管工事・壁床の開口・復旧)」「諸経費」に分かれます。壁を大きく開口する必要がある場合は内装補修費が加わることがあります。

引き込み管(道路本管から水道メーターまで)も鉄管の場合は別途費用が発生します。引き込み管の交換については東京都指定給水装置工事事業者への依頼が必要です。

交換工事の流れ

①業者に相談・現地調査を依頼 ②既存配管の状態確認・見積もり ③契約・工事日程の調整 ④既存鉄管の撤去・新配管の敷設 ⑤動作確認・漏水テスト ⑥開口箇所の復旧(内装補修) ⑦完了、という流れです。

工事中は水道が使えない時間帯が発生します。期間は建物の規模にもよりますが、屋内配管の全面交換で2から5日程度が多いです。

交換後の配管素材の選び方

現在の主流は樹脂管

鉄管から交換する場合、現在の主流は「架橋ポリエチレン管(PEX管)」または「ポリブデン管(PB管)」などの樹脂管です。錆びない・軽い・施工しやすいというメリットがあり、新築住宅でも広く採用されています。

給水だけでなく給湯配管も一緒に交換する場合は、耐熱性が高い架橋ポリエチレン管(給湯用)が適しています。業者に「給水・給湯それぞれにどの素材を使うか」を確認してから決めましょう。

銅管の選択肢もある

銅管は耐熱性・耐久性に優れ、長年使われてきた信頼性の高い素材です。ただし樹脂管よりコストが高く、施工にはより高い技術が必要です。こだわりがある場合や、高温の給湯系統で確実性を重視する場合などに選ばれることがあります。

補助制度・注意点

鉛管交換の補助制度と合わせて確認を

鉄管(鋼管)の交換については、一般的な補助制度は少ないです。ただし、引き込み管が鉛管の場合は自治体の補助制度が適用されることがあります。鉄管か鉛管かで扱いが変わるため、まず業者に素材の確認をしてもらいましょう。

リフォーム工事と組み合わせて配管交換を行う場合は、リフォームの補助制度(省エネ・バリアフリー改修などの補助金)が適用されることがあります。詳しくは地元の自治体窓口や業者に確認してみましょう。

悪質業者に注意

「水道管が古い。すぐ交換しないと危険です」と突然訪問してくる業者には注意が必要です。緊急性をあおる営業には応じず、必ず地元の東京都指定給水装置工事事業者または指定排水装置工事事業者に相談しましょう。

信頼できる業者であれば、現地調査を行い、現状の問題点と交換の必要性を丁寧に説明してくれます。複数社から見積もりを取ることも、適正価格の確認に有効です。

ヒトナスへのご相談について

株式会社ヒトナスでは、給排水衛生設備の設計から給水管取出工事・下水道承認工事・屋内配管工事・各種届出申請まで、ワンストップで対応しております。葛飾区亀有を拠点に、東京23区内の工事を幅広く承っています。

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