株式会社ヒトナス

2026/06/16 お役立ち

建て替え時の水道工事はどうする?既設管の活用と費用判断の基準

建て替えのとき、水道はどうなるの?

家を建て替えるとき、外壁の解体や基礎の撤去には意識が向きやすいですが、「水道はどうすればいいの?」と後から気づく方が多いのが現実です。

結論から言うと、建て替えに伴って水道工事が必要になるケースはほぼ確実です。ただし、どこまでやり直すかは現場の状況によって変わります。「既存の引き込み管をそのまま使えるか」「新たに引き込みが必要か」の判断が、工事の内容と費用を大きく左右します。

解体工事と水道管の関係

建物を解体する際、建物内の屋内配管は撤去されます。でも、道路から建物まで地中を通っている「引き込み管」と、敷地内に設置されている「水道メーター」については、基本的にそのまま残します。

なぜ残すのか。それは、解体後に新しい建物を建てるときに再び使う可能性があるからです。引き込み管を一度撤去すると、新築時に再引き込みが必要になり、費用が増えます。だから、問題がない限りは残しておくのが一般的な進め方です。

ただし、以下のような場合は引き込み管の撤去・更新が必要になります:

・引き込み管が著しく老朽化していて使用に耐えない場合
・口径が新しい建物に必要な水量を満たせない場合(口径変更が必要)
・引き込み管が他人の敷地を通過している場合
・区画整理などで道路や水道本管の位置が変わった場合


既設管を活用できる条件

既存の引き込み管をそのまま新しい建物に使えると、費用を抑えられます。では、どんな場合に流用できるのでしょうか。

管の状態が良好であること

設置から年数が経っていても、管の材質や状態によっては使い続けられます。現地調査で管内の状態を確認し、問題がなければ既設管を継続使用します。逆に、錆びや腐食が進んでいる場合や鉛管が残っている場合は、このタイミングで交換するのが望ましいです。

口径が新しい建物の用途に合っていること

既設管の口径が13mmの場合、現代の住宅が求める水量には不十分なことが多いです。新しい建物で複数の水回りを快適に使いたいなら、25mm以上への口径変更を検討すべき場面があります。口径変更が必要な場合は、既設管の流用ではなく、新規引き込み工事が必要です。

引き込み経路に問題がないこと

給水管は自分の土地(または公道)を通るのが原則です。もし既設管が隣地を経由していることが判明した場合は、新しい経路での引き込みが必要です。意外と多いのがこのパターン。昔は隣地の了解を得て引き込んでいたケースもあり、建て替えのタイミングで発覚することがあります。

建て替え時の水道工事費用の目安

費用は工事内容によって変わります。参考として主なパターンを挙げます。

・既設管をそのまま継続利用する場合:接続確認・メーターの位置調整程度で済む場合も(数万円から)
・引き込み管の新規施工が必要な場合:30万から60万円程度(距離・口径による)
・屋内配管を含めて全面やり直す場合:さらに35万から55万円程度が加算
・下水道の接続工事も同時に行う場合:上下水道合わせて100万から150万円程度になることも


「建て替えの予算を立てたのに、水道工事で想定外の費用が発生した」というケースはよくあります。先に現地調査を行い、水道工事の費用感を掴んでおくことが大切です。

工事のタイミングをどう組み込む?

建て替えの工程の中で、水道工事のタイミングはいつにすべきか。一般的な流れは次のとおりです。

・解体前:既設管の状態確認・引き込み位置の把握
・解体中から解体後:既設管の保護または撤去
・基礎工事前から基礎工事中:新規引き込み管の敷設(基礎に支障がない時期に)
・内装工事と並行:屋内配管の敷設
・竣工前:東京都水道局の検査・使用開始手続き


水道工事は他の工種と密接に絡んでいます。基礎を打つ前に引き込み管を敷設しないと、後から掘り返す羽目になる。内装ができてから配管を通そうとすると壁に穴を開け直すことに。こういった手戻りを防ぐためにも、施工業者と早期から連携をとることが重要です。

建て替えと下水道工事の関係

上水道と同様に、下水道の接続も建て替えのタイミングで確認が必要です。もともと浄化槽を使っていた土地で、近くに下水道が整備されている場合は、建て替えを機に下水道への切り替えが必要になるケースもあります。

下水道承認工事も東京都指定の排水設備工事事業者が担当します。上水道の引き込み工事と下水道の接続工事をまとめて同じ業者に依頼すると、掘削箇所を一度で済ませることができ、工期短縮・費用削減につながる場合があります。

まとめ

建て替えの際には水道工事もほぼ確実に発生します。既設管を流用できるかどうかは、管の状態・口径・引き込み経路の3点を確認してから判断します。費用は引き込みが不要な場合でも数万円、新規引き込みが必要な場合は30万から60万円程度が目安です。

建て替え計画の早い段階から水道工事業者に相談し、調査と見積もりを進めておくことが、スムーズな建て替えへの近道です。

ヒトナスへのご相談について

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