2026/07/10
お役立ち
汚水管とは?役割・種類・詰まりの原因と対処法を解説
汚水管とは?まず基本から押さえよう
「汚水管」という言葉を聞いたことはあっても、どんな管なのかをはっきり説明できる方は少ないかもしれません。日常生活でほとんど目にしないものだから当然です。でも、水道や下水道の工事を依頼する前には、ざっくりとでも知っておくと話がスムーズになります。汚水管とは、家庭や建物から排出される汚れた水(汚水)を集めて、下水処理場へ運ぶための管のことです。トイレの排水はもちろん、台所・洗面所・浴室からの生活排水も最終的には汚水管を通って処理場へ向かいます。
排水の流れを追うと、こうなります。
各排水口 → 屋内排水管 → 汚水枡 → 取付管 → 公共下水道(汚水管)→ 下水処理場
要は、家の中の排水設備と、道路の下にある公共下水道をつなぐのが汚水管の役割です。この管がきちんと機能していることで、生活排水が川や海に直接流れ込まずに済んでいます。
汚水管の種類と素材
汚水管には、設置場所や用途によっていくつかの種類があります。屋内排水管
建物内部に設置された排水管です。トイレ・台所・洗面所・浴室などの排水口から汚水枡や宅内の汚水管につながっています。一般的にはVP管(硬質ポリ塩化ビニル管)が使われます。口径は100mmから150mm程度が一般的です。宅内汚水管(敷地内の排水管)
建物から汚水枡を経由して、道路の公共下水管につながる敷地内の管です。VP管が一般的に使われます。適切な勾配(一般的には2%前後)が重要で、勾配が不足すると詰まりの原因になります。公共汚水管(公共下水道)
道路の下に埋設されている公共の汚水管です。鉄筋コンクリート管・硬質塩化ビニル管・レジンコンクリート管など、強度の高い素材が使われます。口径は住宅地では200mmから400mm、幹線では600mm以上のものも使われます。素材の選定は、交通量・土質・流れる排水の性状などによって異なります。公共下水道の管材は自治体や下水道管理者が決定します。
汚水管と雨水管の違い
汚水管と混同されやすいのが「雨水管」です。名前が似ていますが、役割がまったく違います。・汚水管:家庭や建物の生活排水を下水処理場へ運ぶ管
・雨水管:屋根や道路に降った雨水を川や海に流す管
東京都の多くのエリアでは「分流式」を採用しており、汚水と雨水を別々の管で流す仕組みになっています。生活排水は必ず汚水管に、雨水は雨水管に流すのが原則です。
「合流式」のエリアでは汚水と雨水を1本の管にまとめて流しますが、東京都内でも地域によって異なります。施工前に担当の下水道事務所に確認しておくと安心です。
間違えると大変なのが「雨水を汚水管に流す」パターンです。雨水が大量に汚水管に流れ込むと処理場の能力を超えてしまい、溢れる原因になります。絶対に混合しないようにしましょう。
汚水管が詰まる原因と症状
汚水管の詰まりは、ある日突然起こることも多いです。でも実際には、少しずつ積み重なった汚れが原因になっていることがほとんどです。詰まりが起きる前のサインに気づくことが大切です。よくある詰まりの原因
・油脂の固着(台所からの廃油・油分が冷えて固まる)・油分と洗剤カスの混合物(ヌメリとして積み重なる)
・毛髪・石鹸カス(浴室・洗面所系)
・トイレットペーパーの過剰投入
・異物(おもちゃ・ウェットティッシュ・生理用品など)
・木の根の侵入(古い管やコンクリート管の場合)
詰まりのサイン
・排水の流れが以前より遅くなった・排水するとコポコポと音がする
・逆流して他の排水口から水が出てくる
・庭や道路の汚水枡の蓋が浮いている
・下水道のような臭いがする
こうした症状が出ている場合、詰まりがかなり進行していることがあります。放置すると汚水が室内に逆流するケースもあるため、早めに専門業者に見てもらうことをおすすめします。
詰まりの対処法と清掃の費用
軽度の詰まりであれば、ラバーカップ(スッポン)や市販のパイプクリーナーで解消できることもあります。でも、宅内の排水管や汚水枡が詰まっている場合は、専門業者による高圧洗浄が必要なことが多いです。高圧洗浄による清掃
専門業者が高圧洗浄機を使って排水管内部を洗浄します。一般的な戸建て住宅の場合、基本料金として2万円から5万円程度が多く見られますが、管の長さや詰まりの状態によって変わります。汚水管・排水枡の修理・交換
管が破損していたり、老朽化によって交換が必要な場合は、掘削を伴う大規模な工事になることがあります。費用は状況によって大きく異なるため、現地調査と見積もりが必要です。定期清掃の重要性
汚水管や汚水枡は、半年に1回程度の定期清掃が理想とされています。特に飲食店などは油分が多く詰まりやすいため、より頻繁なメンテナンスが求められます。詰まってから対処するより、定期清掃で詰まらせないほうがコストも手間も少なくて済みます。汚水管工事・下水道接続工事について
新築や建て替えの際には、建物から公共下水道への接続工事(下水道承認工事)が必要です。この工事も、東京都から指定を受けた「東京都指定排水装置工事事業者」のみが行えます。下水道への接続工事では、屋内の排水配管・汚水枡の設置・取付管の接続など、複数の工程が必要です。給水管の引き込み工事と同時に行うことが多いため、給水・排水の両方に対応できる業者を選ぶとスムーズです。
また、工事前には下水道の接続申請が必要です。申請から承認まで一定の期間がかかるため、早めに動き出すことが重要です。
ヒトナスへのご相談について
株式会社ヒトナスでは、給排水衛生設備の設計から給水管取出工事・下水道承認工事・屋内配管工事・各種届出申請まで、ワンストップで対応しております。葛飾区亀有を拠点に、東京23区内の工事を幅広く承っています。「どこに頼めばいいか分からない」「申請が複雑で不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。無料でご相談・お見積もりを承っています。
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