株式会社ヒトナス

2026/05/29 お役立ち

合併浄化槽とは?設置費用・補助金・維持管理まで解説

「うちは浄化槽だけど、合併浄化槽に切り替えないといけないと言われた」「合併浄化槽って何が違うの?」——こういった疑問を持つ方が増えています。浄化槽には種類があり、古いタイプのまま使い続けていると問題になることもあります。

この記事では、合併浄化槽とは何か、単独浄化槽との違い、設置費用・補助金・維持管理の方法まで解説します。

合併浄化槽とは

単独浄化槽との違い

浄化槽には大きく分けて「単独処理浄化槽(単独浄化槽)」と「合併処理浄化槽(合併浄化槽)」の2種類があります。

・単独浄化槽:トイレの排水(汚水)のみを処理する浄化槽。台所・浴室・洗面台などの生活雑排水はそのまま側溝や河川に放流します。
・合併浄化槽:トイレの排水に加えて、台所・浴室・洗濯などの生活雑排水もまとめて処理する浄化槽。


単独浄化槽は生活雑排水を処理しないため、放流された水の水質汚染への影響が問題視されてきました。これを受けて2001年(平成13年)4月の浄化槽法改正により、単独浄化槽の新設は原則禁止となっています。

合併浄化槽の仕組み

合併浄化槽は、複数の処理槽がひとつのタンク内に組み込まれた構造です。汚水と生活排水をまとめて受け入れ、「嫌気性処理(微生物による分解)」→「好気性処理(ブロワによる酸素供給で微生物を活性化)」→「消毒」の工程を経て、きれいな処理水として放流します。

ブロワ(送風機)が常時稼働して槽内に酸素を供給するため、電力を使います。ブロワの電気代は月数百円から千円程度が目安です。

設置費用の目安

人槽(規模)と費用の関係

合併浄化槽は、処理できる1日あたりの使用人数(人槽)によってサイズが決まります。一般住宅では5人槽・7人槽・10人槽が一般的です。住宅の延べ床面積によって必要な人槽が決められており、たとえば130㎡以下の住宅では5人槽が標準とされています。

設置費用の目安:
・5人槽:80万から120万円程度
・7人槽:100万から140万円程度
・10人槽:120万から160万円程度


費用は本体価格のほかに「設置工事費(掘削・基礎・埋設)」「配管工事費」「検査費」などが含まれます。地盤の状況や埋設深さ、旧浄化槽の撤去費用によって変わります。

単独浄化槽から合併浄化槽への切り替え費用

既存の単独浄化槽から合併浄化槽に切り替える場合は、旧浄化槽の撤去・清掃・廃棄処分費用が追加されます。一般的には上記の設置費用に10万から30万円程度が加算されます。

旧浄化槽を撤去せず土中に埋め戻す場合もありますが、廃棄物に関する法令に従った適切な処理が必要です。業者に「旧浄化槽はどう処理するか」を必ず確認しましょう。

補助金・助成制度

国・自治体の補助制度

合併浄化槽の設置には、国(環境省)・都道府県・市区町村が連携した補助制度があります。原則として国・都道府県・市区町村が費用の一部をそれぞれ補助する仕組みで、自治体によって補助額は異なりますが、合計30万から90万円程度の補助が受けられるケースがあります。

特に単独浄化槽から合併浄化槽への切り替えを促進するための補助が手厚い自治体も多いです。「うちは対象になる?」と思ったら、まず地元の市区町村の担当窓口に相談することが第一歩です。

補助を受けるための条件と注意点

補助制度を利用する場合、工事着手前の申請が必要なことがほとんどです。工事が終わった後に申請しても補助が受けられないケースがあるため、工事の依頼と並行して申請手続きを確認しましょう。

補助対象となる浄化槽の規模・設置業者・条件も自治体ごとに異なります。補助制度の内容は年度ごとに変更されることもあるため、最新情報を自治体の公式サイトや窓口で確認してください。

合併浄化槽の維持管理

法律で義務付けられている3つの管理

浄化槽法により、合併浄化槽の使用者には以下の3つの管理が義務付けられています。

①保守点検:年3から4回(槽の規模・種類による)、浄化槽の状態・機能を点検・調整する。浄化槽管理士が行う。
②清掃:年1回以上、槽内に蓄積した汚泥を汲み取る。市区町村の許可を受けた清掃業者が行う。
③法定検査:年1回、都道府県知事が指定した検査機関が浄化槽の機能を検査する(11条検査)。


これらを怠ると処理能力が低下し、悪臭や水質悪化の原因になります。法的義務でもあるため、計画的に実施することが重要です。

年間維持費の目安

5人槽の合併浄化槽を維持する場合の年間費用の目安は、保守点検費3万から5万円程度・清掃費2万から4万円程度・法定検査費数千円程度・ブロワの電気代1万円前後が一般的です。合計で年間6万から10万円程度かかることを見込んでおきましょう。

公共下水道に接続できるエリアでは、下水道への切り替えによって維持管理の手間が減ります。エリアの下水道整備状況と合わせて検討するとよいでしょう。

ヒトナスへのご相談について

株式会社ヒトナスでは、給排水衛生設備の設計から給水管取出工事・下水道承認工事・屋内配管工事・各種届出申請まで、ワンストップで対応しております。葛飾区亀有を拠点に、東京23区内の工事を幅広く承っています。

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