株式会社ヒトナス

2026/05/21 お役立ち

エコジョーズへの交換工事|費用の目安とメリット・注意点

エコジョーズに交換しようとしたら「ドレン排水の工事が必要です」と言われた——よくある場面です。追加工事と言われると不安になりますが、なぜ必要なのかを知っておくと話がスムーズになります。

この記事では、エコジョーズの仕組みからドレン排水工事が必要な理由・費用の目安・工事の流れまで詳しく解説します。

エコジョーズとは

エコジョーズの仕組みとメリット

エコジョーズは、排気熱を再利用して効率よくお湯を沸かす潜熱回収型給湯器です。従来型と比べてガス代を約15%削減できるとされており、給湯器の交換時に多く選ばれています。

従来の給湯器は、燃焼後の高温の排気をそのまま大気に放出していました。エコジョーズはこの排気熱を熱交換器で回収し、給水の予熱に利用します。これにより、少ないガスで同量のお湯を沸かすことができます。

ランニングコストが下がるだけでなく、CO2排出量の削減にも貢献するため、環境に配慮した選択として注目されています。給湯器の交換を検討している方には、エコジョーズへの切り替えを検討する価値があります。

従来型給湯器との主な違い

エコジョーズと従来型給湯器の最大の違いは、熱効率とドレン水の発生にあります。熱効率は従来型が約80%程度であるのに対し、エコジョーズは約95%以上に達します。

高い熱回収率の代わりに発生するのがドレン水です。排気温度が下がることで排気中の水蒸気が凝縮し、水として発生します。この処理が、エコジョーズ設置時に追加工事が必要になる理由です。

本体価格は従来型よりも高くなりますが、ランニングコストの削減効果によって数年で差額を回収できるケースが多いです。長期的なコストパフォーマンスを考えると、交換時にエコジョーズを選ぶメリットは大きいといえます。

ドレン排水とは何か

ドレン水が発生する仕組み

エコジョーズが通常の給湯器と異なる点のひとつが「ドレン水(凝縮水)の発生」です。

排気熱を回収する過程で、排気ガスに含まれる水蒸気が凝縮して水になります。これがドレン水です。量は少ないものの、酸性(pH3程度)であるため、そのまま地面に垂れ流しにすると草木や設備を傷める可能性があります。

そのため、ドレン水を適切に排水するための配管工事(ドレン排水工事)が必要になります。

ドレン水の量と性質

ドレン水の発生量は使用状況によって異なりますが、一般的な家庭では1日あたり数百mLから1L程度です。量自体は少ないですが、長期間にわたって弱酸性の水が同じ場所に流れ続けると、植物の枯れや金属の腐食などの問題が生じることがあります。

弱酸性という性質から、排水管や下水道への接続前に中和処理が必要とされています。中和器(ニュートラライザー)を使って中性に近づけてから排水することで、環境への影響を最小限に抑えることができます。

ドレン排水の取り扱いは、メーカーの設置基準や地域の条例によって異なる場合があります。工事を依頼する際は、施工業者に適切な方法を確認することをおすすめします。

ドレン排水の接続先

接続方法の選択肢

排水桝・雑排水管に接続するのが最もオーソドックスな方法です。近くに排水桝や雑排水管があれば、そこへドレン管を延長して接続します。弱酸性のため、接続前に中和器を設置するのが一般的です。

雨水管が近くにある場合も接続可能です。

既存の排水管が近くにない場合、地中に浸透させる方法を取ることも。ただし環境への影響を考慮し、中和器の設置が推奨されます。

接続先の選定ポイント

ドレン排水の接続先は、給湯器の設置場所と排水設備の位置関係によって決まります。最も費用が抑えられるのは、給湯器の近くに既存の排水桝や雑排水管がある場合です。

接続先が遠い場合は配管を長く延長する必要があり、費用が増加します。給湯器の設置場所を決める際に、ドレン排水の接続先も考慮に入れておくと後から無駄な費用が発生しにくくなります。

接続方法については施工業者が現地を確認したうえで最適な方法を提案してくれます。複数の選択肢がある場合はそれぞれの費用と手間を比較して判断しましょう。

中和器とは

中和器の役割と種類

ドレン水は弱酸性のため、排水管や下水道に流す前に中和処理が必要です。中和器(ニュートラライザー)は炭酸カルシウムを使ってドレン水を中性に近づける装置で、給湯器本体に内蔵されているタイプと外付けタイプがあります。

内蔵タイプは給湯器本体にすでに中和器が組み込まれているため、別途設置が不要です。外付けタイプは給湯器の外側に中和器を取り付けます。どちらのタイプになるかは給湯器の機種によって異なります。

中和器の消耗品(石灰石)は定期的な交換が必要で、交換目安はご使用量によって異なりますが、一般的に7から10年程度です。給湯器のリモコンにエラーコード「920」が表示されたら交換のサインです。

中和器のメンテナンス

中和器内の石灰石は消耗品で、ドレン水を中和し続けることで徐々に溶けていきます。石灰石がなくなると中和効果がなくなるため、定期的な確認と交換が必要です。

交換の目安は使用状況によって異なりますが、一般的には2から3年に1回とされています。交換を忘れると弱酸性のドレン水がそのまま排水されることになり、排水管への影響が心配されます。

給湯器の定期メンテナンスの際に中和器の状態も一緒に確認してもらうことをおすすめします。施工会社に定期点検を依頼している場合は、中和器のチェックも含めてもらいましょう。

費用の目安

ドレン排水工事の費用相場

・近くに排水桝がある場合(配管延長1から3m程度):2万円から5万円前後
・配管を長く延長する必要がある場合:5万円から10万円以上になることも
・中和器(外付けタイプ)の設置:材料費込みで1万円から2万円前後


給湯器交換と同時に行うことで、足場や作業コストを抑えられます。後付けで工事するよりまとめて依頼するほうが割安になるケースが多いです。

費用は現場の状況によって異なるため、現地確認後に正確な見積もりを取ることが重要です。「給湯器の交換を検討している」という段階でも、ドレン排水についての相談を同時に行うと一括で計画を立てられます。

給湯器交換と同時施工のメリット

エコジョーズへの交換とドレン排水工事を同時に行うことで、費用と手間を大幅に削減できます。給湯器の取り付け作業と排水配管の施工を一度に済ませることで、足場や作業費用が共有できるためです。

また、まとめて施工することで、給湯器の設置位置とドレン排水の接続先を最適化した計画が立てやすくなります。後からドレン配管だけ追加工事するよりも、仕上がりがきれいになるメリットもあります。

給湯器メーカーや販売店によっては、ドレン排水工事を含めた交換パッケージを提供している場合もあります。見積もりを取る際にドレン工事も含まれているかどうかを確認しておきましょう。

工事の流れ

エコジョーズ設置とドレン排水工事の手順

工事の流れは以下のとおりです。

1. 現地確認:給湯器の設置場所と排水先の距離・状況を確認
2. ルートの検討:壁沿い・床下・外壁などの配管ルートを決める
3. 中和器の設置:給湯器に中和器を取り付ける
4. ドレン配管の施工:排水先まで配管を延長し接続
5. 動作確認:通水・排水の確認


現地確認から動作確認まで、一般的な工事であれば1日で完了することが多いです。ただし配管ルートが複雑な場合や接続先が遠い場合は、工期が延びることがあります。

工事前後の確認事項

工事前には、給湯器の設置場所・ドレン排水の接続先・配管ルートの3点を業者と確認しておきましょう。また、工事中は一時的にお湯が使えなくなるため、スケジュールに余裕を持って日程を設定することが重要です。

工事後は、ドレン水が正しく排水されているか・漏水がないかを確認します。中和器の交換タイミングやメンテナンス方法についても、施工業者から説明を受けておくと安心です。

給湯器の保証書・施工記録は大切に保管しておきましょう。後からメンテナンスや修理が必要になった際に必要になります。

ヒトナスへのご相談について

ドレン配管工事もまとめてお任せください

株式会社ヒトナスでは、給排水衛生設備の設計から屋内配管工事・各種届出申請まで一貫して対応しています。「エコジョーズへの交換に合わせてドレン配管を施工したい」という方もお気軽にご相談ください。

給湯器の設置場所と既存の排水設備の状況を現地で確認したうえで、最適なドレン排水計画をご提案します。中和器の設置から配管工事・動作確認まで、一括して対応いたします。

無料でご相談・お見積もりを承っています。

TEL: 03-6662-5540(受付: 平日10:00〜18:00)

または、お問い合わせフォームからどうぞ。