株式会社ヒトナス

2026/07/18 お役立ち

雨水管とは?汚水管との違いと雨水排水の基礎知識を解説

雨水管とは?基本の役割を知っておこう

建物の屋根から流れ落ちる雨水や、敷地に降り注いだ雨はどこへ行くのでしょうか。じつはそれを適切に処理するための設備が、「雨水管」です。

雨水管とは、屋根・バルコニー・駐車場などに降った雨水を集めて、側溝・雨水枡・公共雨水管へ排水するための管のことです。生活排水(汚水・雑排水)を流す「汚水管」とは用途が根本的に異なります。

雨水は生活排水と違い、基本的には下水処理場を通さずに川や海に排水されます。だからこそ、汚水管と雨水管を混同したり、誤って接続したりしてはいけません。雨水が汚水管に入ると処理場が過負荷になり、大雨時には汚水が溢れる原因になります。

雨水管・汚水管・雑排水管の違い

排水設備には3種類の管があります。それぞれの役割の違いを整理しておきましょう。

雨水管

屋根・バルコニー・庭・駐車場などに降った雨水を集めて、側溝や公共雨水管・河川へ排水する管。処理場を通さずに排水されます。

汚水管

トイレからのし尿を含む排水を集めて、下水処理場へ運ぶ管。衛生的な処理が必要なため、必ず処理場を経由します。

雑排水管

台所・浴室・洗面所・洗濯機などし尿を含まない生活排水を集める管。分流式の地域では汚水管と合流して下水処理場へ向かいます。

東京都内の多くのエリアでは「分流式」が採用されており、汚水・雑排水は汚水管へ、雨水は雨水管へという形で完全に分けて流します。合流式のエリアでは汚水・雑排水・雨水を1本の管にまとめますが、地域によって異なります。

建物の雨水排水の仕組み

建物の雨水はどのように処理されているのか、流れを追ってみましょう。

屋根・軒樋(のきどい)・竪樋(たてどい)

屋根に降った雨は、軒先に設置された軒樋(横樋)に集まり、建物の側面を通る竪樋を伝って地面へ流れ落ちます。

雨水枡

竪樋からの雨水は地面に設置された雨水枡(ますます)に入ります。雨水枡には砂や落ち葉などの固形物を沈殿させる役割があります。

雨水管・側溝へ

雨水枡からは、敷地内の雨水管を通って、道路の側溝や公共雨水管へ排水されます。最終的に河川や海へ放流されます。

浸透枡(しんとうます)を使って、雨水を地中に浸透させる方法を採用している地域・建物もあります。地下水の涵養や都市洪水の防止につながるため、自治体が推奨しているケースもあります。

雨水管の勾配の基礎知識

排水管は適切な勾配がないと、雨水・汚泥・落ち葉などが管内に溜まって詰まりの原因になります。雨水管の勾配についての基本的な知識を整理しておきましょう。

勾配の目安

一般的に、排水管の勾配は管径75mm以下では1/100(1%)以上、管径100mm以上では2/100(2%)前後が基準とされています。勾配が緩すぎると排水が滞り、急すぎると水と固形物が分離して固形物が残ります。

敷地排水管の注意点

敷地内に設置する雨水管は、側溝や公共雨水管の高さに合わせて適切な勾配を確保する必要があります。特に道路から奥まった土地や、高低差が少ない土地では勾配の確保に工夫が必要です。

縦樋の設置

屋根から地面まで垂直に設置される縦樋(たてどい)は、建物の外壁に沿わせて設置するのが一般的です。固定金具の間隔・径のサイズ・排水先との接続方法など、設計段階から考慮する必要があります。

雨水管トラブルとその対処法

雨水管にも詰まりや破損などのトラブルが起きることがあります。

よくある雨水管のトラブル

・落ち葉・泥・砂の蓄積による詰まり
・雨水枡のオーバーフロー
・縦樋の変形・破損・外れ
・接続部のズレによる漏水
・誤接続(汚水管と雨水管を間違えた工事)


大雨のたびに敷地が水浸しになる、雨が上がっても庭に水が残る、という場合は雨水排水の問題が考えられます。早めに専門業者に確認してもらうことをおすすめします。

新築・リフォーム時の雨水管工事について

新築・建て替え・大規模リフォームの際は、雨水排水設備の新設または更新が必要になります。雨水管の設計では、敷地の高低差・面積・接続先の公共雨水管の位置・地域の排水方式(分流式か合流式か)などを確認したうえで計画を立てます。

公共の雨水管への接続には、下水道接続申請が必要な場合があります。また、浸透枡を使う場合は地盤の浸透能力を確認する必要があります。

給水管の引き込みや汚水管の接続工事と合わせて、雨水排水設備も一括して依頼できる業者を選ぶと、工程がまとまってスムーズに進みます。

ヒトナスへのご相談について

株式会社ヒトナスでは、給排水衛生設備の設計から給水管取出工事・下水道承認工事・屋内配管工事・各種届出申請まで、ワンストップで対応しております。葛飾区亀有を拠点に、東京23区内の工事を幅広く承っています。

「どこに頼めばいいか分からない」「申請が複雑で不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。無料でご相談・お見積もりを承っています。

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